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「AIスーツケース」は、一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムが中心となって開発を進める、視覚障害者の移動を支援する自律型ナビゲーションロボットです。見た目はスーツケースですが、内部にコンピューターやセンサー、モーターなどが組み込まれており、歩行者や障害物を避けながら、目的地まで安全にユーザーを誘導することができます。このモデルではタタメルバイクのノウハウを生かし、板金や3Dプリンタなどを効果的に使用したデザインを追求。シーンによって付け替えられるパネルのアイデアも踏襲しました。

ユーザーは音声対話により、お店や施設の情報を調べた上で目的地として設定できます。またAIにより周囲の施設や歩行者の様子を音声で説明させることもできます。中心となるLiDAR (ライダー: Light Detection And Ranging)センサーは、レーザーで周囲の壁や障害物までの距離を正確に測り、大まかな形も把握することができます。リアルタイムで測定した壁の形と、事前に測定した壁の形を照らし合わせることで、自分がいる位置を正確に測定します。RGB-D(深度)カメラは、被写体との距離がわかるカメラです。3台のカメラと人を認識するAIを組み合わせることで、歩行者の位置と動きを広視野角で把握します。また、人工衛星の電波を受信するアンテナを搭載しており、地上の基準局からのデータと合わせて正確に位置を割り出す技術(RTK-GNSS:リアルタイムキネマティック衛星測位システム)を併用して、位置を測定しています。これらのセンサーからの情報をもとに、高速な認識処理が可能なGPU(Graphics Processing Unit、画像処理装置)が組み込まれたコンピューターによって、安全な移動を実現しています。 社会実装を目指して実証実験を積み重ねており、大阪・関西万博では4月から10月まで全会期運用され、4,800人以上の方に体験いただきました。コンソーシアムメンバーである日本科学未来館でも常時体験可能です。誰もが自由に移動することができる未来に向けて開発を続けています。

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一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム

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